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STAP細胞騒動について

所感 a.k.a. poem

STAP細胞ができた!!という当初の発表の際には,全く興味もなかった.しかし,捏造か?という話になってきてから,ゴシップ好きとしては急に興味が湧いてきた.

本当にSTAP細胞があるのかどうか,あったらニュース的な意味で面白いとは思う.しかし,現在はないという雰囲気が強い.しかし,小保方博士はあると信じているようだ.

妄想と現実の区別が付かない傾向が強い人なのだろう.推測だけど,ないと思っているものをあると捏造したわけではないのだろう.そこまでする人は馬鹿馬鹿しくて,ゲームに参加しようとしない.あると信じているから,証拠をつくって他人にも信じさせようと思うのだ.

小保方博士が悪意をもって捏造したのかどうかは分からない.悪意のない捏造とは語義矛盾であるが,信じていることに対して都合のいいように事実を捉えたり,無視したり,変更したりすることは,ありふれたことだ.非常に注目されている分野で大発見をして大々的に報道されたから,多くの人が再現実験をしようとしたから,STAP細胞はおかしくないかという声が上がった.しかし,ほとんどの場合,誰も論文なんて精読しないし,まして再現実験なんてされない.悪意なく事実を捻じ曲げて,俺は大発見をした,俺は偉いと信じこんでいる人は相当いると思う.

妄想と現実を区別できない人は,声がでかい.妄想の拠り所は,俺は一生懸命やっているんだという自負に帰着する.決して論理ではないのだ.熱意があるから,当然声もでかい.声がでかいから,ますます偉くなる.科学が科学的に行われているなんて間違いだ.

しかし,私は妄想と現実を区別できないということを,美徳だと捉えている.事実に根拠を求める人は,新しいことなんてできない.妄想であっても,強く信じているから,面倒くさいもやろうと思える.そして,まれにその人の脳内の現実が,他者の現実を侵食することさえある.S. Jobsに対する現実歪曲空間という言葉もあるのだ.

だから,俺は偉いと信じている人は,必要悪だ.小保方博士も,運悪く注目されすぎる発見をしたから酷い目に遭っているだけだ.あいつはとんでもないやつだと非難している人の中にも,熱意で脳内現実を改変している偉い人はいるだろう.運が良ければ、彼女もそういう偉い人になれたかもしれない.そして,もしかしたら他者の現実も変えてしまうような、「本当に」偉い人になれるかもしれないのだ.


FJK'S BOOK NOTEの2014年4月の記事から一部修正して転載