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極値点にハマり込んでポテンシャル障壁が超えられない

所感 a.k.a. poem マンガ

系の安定点を探すことではなく、そこに至る過程に関心がある。りんごは木から落ちるし、エントロピーは増大する。大事なのはいつりんごが落ちるか、どのように落ちるかだ。

ただ、最近は分子とかでなく、人間に興味が移っている。安定結婚問題の解らしきものにどうやれば人々を収斂させて、安定な社会を実現できるか?あるいは、閉鎖系に人間を閉じ込めたらどのように権力構造が生まれるか。そういうことを常々考えている。

閉鎖系で人間関係が安定点(エネルギー順位の最小点)へ収束していく様子を表現したのが別冊マーガレット風な少女マンガである。この系列の作品は、最初にもっともポテンシャルが低い場所が明らかにされている。『君の届け』の爽子と風早くんがくっついた状態は、系のエントロピーが極限に達して熱的に死んだ状態で、そこに達することは宇宙の法則として設定されている。

君に届け (1) (マーガレットコミックス (4061))

先に閉鎖系と書いたが、少女マンガの舞台は箱庭ではあるが、完全な閉鎖系ではない。エネルギーが最小な点βに到達する前に、他の極小点にハマり込んでしまうこともよくある。系の中の熱ゆらぎではポテンシャル障壁を超えることができない際には、修学旅行のイベントとか、あるいは新キャラの登場、つまり外乱によってポテンシャル障壁が超えられるのだ。

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『アオハライド』で吉岡が菊池くんと付き合い始めたのは、極値だけど最小値ではない点にはまってしまったと思った。これはなかなか抜けられないぞと。しかし、驚くほどあっさりポテンシャル障壁を超えて一気に安定点に落ちていったから、拍子ぬけです。明らかに熱ゆらぎが足りない。どう考えても菊池くんの方が魅力的だ。物語の論理が欠けている。『アオハライド』は面白いと思っていたのにがっかりだ。

アオハライド 12 (マーガレットコミックス)

さて、私事ですが、明らかに極小点にハマり込んでいる。内部ゆらぎも足りないし、外乱もない。なんとかしてポテンシャル障壁を超えたいのだが……

そして超えた先はどうなってるのかも不明だ。

  • ア)鞍点(極値を取らない停留点)の場合はまたもとに戻る。つまり実はここが安定ということ。
  • イ)同様に実はことが最も安定な点で、下手にゆらいだ結果さらにエネルギーが高いところにいってしまう。
  • ウ)エネルギーが低いところに落ち着いてハッピー。
  • エ)ポテンシャル障壁を超えた先にはもう極小点はなくて、奈落に落ちる。

ア)〜エ)のいずれにしろ、なんとかここから抜け出さないと、いかんな。

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