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ブログの文章は1500字

考察

ブログの記事にするのに調度良い長さというのはどれぐらいなのだろうか。

一般に文章は短くなっている傾向だ。比較的活字に親しんでいる年齢層が使う掲示板もコメントは3行以内だ。ほとんどの場合は1行である。ニコニコ動画のコメントは単語のみで、文になっていない。最近では、Facebookのいいねボタン・はてなスター・LINEのスタンプのように記号のみになっていて、言語ですらない。文を書くのはエネルギーを使うから、この傾向は自然なものだ。

しかし、私は文章を書きたくて、記事をしたためている。上手ではないことは自認しているが、文章を書かない風潮に抵抗したくて、下手の横好きでやっている。書かないと書けなくなるからだ。まとまった文章を綴るというのは、高等な技能が必要だ。文章がどんどん短くなっている傾向を見ると、希少価値が高まっていくに違いない。そうなったら良いなという願望も込めて書いている。

ただ、長すぎる文章を書いても、集中力が続かなくて読めない。特にリテラシーのない人には辛いだろう。短文化の傾向を見ると、リテラシーのない人が増えていくに違いない。馬鹿だといって無視するわけにもいかないから、長くなりすぎないことが求められる。活字メディアの代表格の新聞だって、どんどん文字が大きくなって文が短くになってきている。昔の新聞を見ると文字が小さくてびっしり詰まっていて面食らう。

ブログの記事に限っていえば、Webは長文に向いたメディアではない。紙のページというものがないから、長文になると非常に縦長になってしまう。これはあまり好まれず、Web上の商業誌はある程度の長さで区切って、次のページのリンクを下部に張っている場合が多い。ブログは1ページに収めないとならないので、長い文章は書けない。*1

これまでそんなことを考えて書いてきたわけではなかったが、記事を書いてきてこれぐらいが調度良いかなと思って切り上げた文字数は、おおよそ1500字程度であった。A4用紙に印刷すると収まる程度である。画面だと、1スクリーン分ぐらいスクロールしなければならない分量だ。私の知能だと、読み返さなくても最初の方で何を書いていたか覚えておける長さである。ブログとしてはやや多めかなと感じつつも、これぐらい書いたら、まとまりのある文章と言えるだろうと考えてこれぐらいにしていた。

野口悠紀雄は『「超」文章法』で以下のように書いている。

「ひとまとまりの独立した文章」ということになれば、二種類のものがあることになる。すなわち、一五〇〇字程度の「短文」と、一万五〇〇〇字程度の「長文」である。 (p.87)

短文では、あるメッセージについて、首尾一貫した論理展開ができる。ただし、反対意見などを詳しく紹介して反論を書く余地はないだろう。つまり直線的な論理展開しかできない。 (p.91)

まさしくブログの記事とは、一つのメッセージについて言いっぱなしで終わるタイプの「短文」だ。一五〇〇字というのはブログの記事に適当な文字数のようである。

わざわざ書きたくなるようなネタは一五〇〇字分ぐらいは簡単に膨らませられる。むしろ、一五〇〇字ぐらいはないと十分な主張にならない。一五〇〇字書くのはややエネルギーを使うので、端折って短めにしてきたきらいがある。

したがって、今後記事を書く際には、意識して一五〇〇字を目安に書いていこうと思う。

ここでちょうど一五〇〇字。

「超」文章法 (中公新書)

「超」文章法 (中公新書)

*1:余談だが、プログラムのソースコードは非常に縦長なので、どうにかならないかと常々思っている。『On the Road』の原稿かよと思う。