忖度

相手の気持ちをおしはかること.推察.(旺文社国語辞典)

こういう言葉があるという事実が,我々のコミュニケーション不全をよく表している.

「よきにはからえ」で通じる関係性ができているならば,それは素晴らしいことだと思うのだ.言語プロトコルは非常に冗長にも関わらず情報の欠損や誤りも多い最悪なプロトコルだから,暗黙に通じるならば最高に効率的だ.

が,通じない場合はどうなるか?忖度するのだ.

今のご発言の意図は何だったのだろう?と当人が出て行ってから話し合われるみたいな.

忖度されることに慣れきってしまって,何も伝っていないということに気づかないし,それが重要だとも思えなくなっている.

こっちが忖度していることを向こうは忖度できない.

馬鹿の故事や裸の王様の寓話を思い起こすような事態になったらもう混乱しか産まない;この王は抹殺すべき.