ニューラルネットワークでデータセンターの効率化

http://static.googleusercontent.com/media/research.google.com/ja//pubs/archive/42542.pdf

GoogleのエンジニアがDCの空調とかの設定を決定しているのに、ニューラルネットワークを使った計算をしているという記事を見つけた。

GoogleのデータセンターってPUE(=DCの総消費電力/IT機器の消費電力)が1.1という数字らしいが、これはすごいですね。

ニューラルネットワークである必要は別になくね?と思ったけど、ニューラルネットワークが実用に使えるという事例である。

データを集めて、それだけで判断するという、科学的アプローチはまさにビッグデータだ。こういう文化は、羨ましい。

記事を読めばわかるが、やってることは別にすごくない。それで効果を出しているという事実がすごい。

要するに、DCのPUE値を決定する関数をニューラルネットワークで作ったということである。PUEが一意に決定するようなパラメータを集めたというのは、おそらく大変だったと予想する。なんと19変数である。ニューラルネットワークを使ったのはなんとなくやりたかったからだと思われる。ニューラルネットワーク自体も凝ったものではない。多分、多項式フィッティングで事足りると思われる。

GoogleのDCは、想像を絶する超巨大なシステムなので、空調の温度をちょっと変えるだけで、とんでもない節約になるのでしょう。

しかし、なんというか創意工夫して、よくしていこうという文化は羨ましいな。