2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

トヨタ生産方式とアジャイル開発

トヨタ生産方式には7つのムダというものがあります。それぞれ、以下のようになっています。 作りすぎのムダ 手待ちのムダ 運搬のムダ 加工そのもののムダ 在庫のムダ 動作のムダ 不良を作るムダ トヨタ的な考え方では、製品を加工している作業が唯一付加価…

クラスの凝集度を示すメトリクス:LCOM*

ソフトウェアメトリクスについて調査中です。今日はLCOM*について。 LCOM*とはLack of Cohision in Methods(メソッドの凝集度の欠陥)を示しており、以下の式で定義されます。 1 a ――――― Σ μ( Aj ) - m a j LCOM* = ――――――――――――――――――――――――― 1 - m ここで…

オブジェクト指向で再利用性が高まるは嘘

オブジェクト指向でプログラムを作れば再利用性が高くなるというのは誤りだったと思う。オブジェクト指向プログラミング(OOP)についての本を呼んでいるとOOPは再利用性が高いというようなことが書いてある。すでに結論が出ている話な気もするが、これは必…

FlyweightパターンとMemoizationとメモリリーク

デザインパターンの1つFlyweightパターンは要するにMemoization (メモ化) のことです。Flyweightパターンというと何のことか良くわからないので、Memoizationパターンと読んだ方が適当なように思います。 メモ化とは、関数が返した値を覚えておいて、再度同…

抽象クラスとは

今日は抽象クラスについて考えてみる。 前々回: クラスとは 前回: インターフェイスとは 抽象クラスとは、必ず継承して使わなければならないクラスのことである。ある抽象クラスAに属していて、Aのサブクラスに属していないようなオブジェクトはいない。 …

インターフェイスとは

前回(クラスとは)はclassとは何かを考えてみたので、今日はinterfaceについて考えてみる。 インターフェイスとは、オブジェクトのに付与される性質の1つである。 クラスとは、同じ性質を持ったオブジェクトを分類 (classification) したものです。同じメソ…

クラスとは

classとはなんぞやと考えている。たどり着いたところまでまとめる。 クラスとは、同じ性質を持ったオブジェクトを分類 (classification) したものである。漢字で書くと類です。同じクラスに属しているオブジェクトは同じような性質を持っている。クラスは、…

リスコフの置換原則は呼び出し側にも責任が伴う

以前にオブジェクト指向になっているならば、あるクラスを継承したクラスは継承元のクラスと置き換えても動かなければならないという気付きについて書きました。名前がついていて、それはリスコフの置換原則と呼ばれるらしいです。 fj.hatenablog.jp このリ…

Martinのオブジェクト指向設計メトリクス

コードの品質のスカウターをどうにか作れないかと考えていて、ソフトウェアメトリクスについて調べている。 古い記事ですが、読んだのでメモ書きする。 Robert Martin, OO Design Quality Metrics. An Analysis of Dependencies https://linux.ime.usp.br/~j…

BashでStrategyパターン

デザインパターンはオブジェクト指向言語だけのものではない。シェルスクリプトにもデザインパターンの概念は適用可能です。 Strategyパターンとは、アルゴリズムを動的に付け替えることができるデザインパターンです。 この概念は決してオブジェクト指向だ…

単体テストの数とコードの行数の関係

興味深い記事を見つけた。 Cyclomatic Complexity and Lines of Code: Empirical Evidence of a Stable Linear Relationship http://dx.doi.org/10.4236/jsea.2009.23020 コードの行数(LOC)と循環的複雑度には強い相関があるとのことだ。 循環的複雑度とは、…

ubuntuでブートプロセスを表示

OSの起動プロセスは皮が被せられているけれども、できるだけ裸の方が何がどうなっているのか意識できて良いだろうと思ったので、ブートプロセスを表示するようにする。一方で、ノイズでもあるけれども。 /etc/default/grubを編集して、 GRUB_CMDLINE_LINUX_D…