2014-01-01から1年間の記事一覧

PyBrainのテスト 2

PyBrainでbuildNetwork関数を使わずにネットワークをつくる方法. バイアスパラメータを入れるには,BiasUnitを作って各レイヤーにつなげる必要がある. 例によってXORを学習させる. from pybrain.datasets import SupervisedDataSet from pybrain.supervis…

ニューラルネットワークで囲碁の終局を判定

ニューラルネットワークで囲碁の終局を判定する.終局したかどうかではなくて,終局状態でどこが自分の地かどうかを判定する. これだけなら,わざわざニューラルネットワークを使わずに,手続き的にプログラミングしたほうがいい.しかし,これが出来ないと…

囲碁の終局図から地を求める

ニューラルネットワークに囲碁を学習させようとしている.前回はとりあえずニューラルネットワークを使ってみるということをしてみた. 学習を始めるには,学習用のデータが必要となる.棋譜はSGFファイル形式でインターネットに転がっているが,人間の棋譜…

PyBrainのテスト

ちょっとニューラルネットワークで試したいことがあるので,最初の段階として,PyBrainを用いてニューラルネットワークというものを使用してみる. 階層型ニューラルネットワークの例題としてXOR演算を学習させる. 以下,コード from pybrain.datasets impo…

二重思考

非常に便利な言葉を覚えた.ジョージ・オーウェル『1984』に出てくる「二重思考」(doublethink)という言葉だ. 二重思考とは,ふたつの相矛盾する信念を心に同時に抱き,その両方を受け入れる能力をいう. もう少し具体的にいうと, 故意に嘘を吐きながら,…

数学定数でブラウン運動 2 - 1億桁で計算

前回 数学定数でブラウン運動 - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ 1億ステップでやってみた. Mathematical Constants - Millions of Digits から数学定数のデータはもらった. メルセンヌツイスター 2の平方根 3の平方根 自然対数の底 円周率 に加えて,…

数学定数でブラウン運動

擬似乱数を可視化するためにブラウン運動を計算している. 今回は,数学定数の各桁を外力としてみる. 数学定数のn桁目をdとしたときに,時間n-1からnまでに粒子に与える外力を (F_x, F_y) = (cos(2 * pi * d / 10), sin(2 * pi * d / 10) とする. 試した数…

ブラウン運動をシミュレーションしてみる

題名の通り.擬似乱数を可視化するために,ランジュバン方程式に基づくブラウン運動を計算してみた.*1 結果の絵. コードは以下. import math import random class Particle(object): ''' A particle moving in 2D space. ''' position_x = 0.0 position_y…

バグは測定できないから管理もできない

測定できないものは管理できない あるいは, You can't manage what you can't measure. あるいは If you can't measure something, you can't manage it. 調べたけど出典がよく分からなかった.おそらくドラッカーかデミングの引用だと思われる.『まどマギ…

Javaの3種類のクラス

Java等のクラスには以下の3種類がある: 文法に組み込まれたクラス 型としてのクラス サーバーとしてのクラス Javaはこれらが区別されていないのが,不満だ. 文法に組み込まれたクラス IntegerクラスとかThreadクラスとかSystemクラスとか,java.langパッ…

捏造?いいに決まってるじゃん

STAP細胞騒動もすっかり忘れられてしまいましたが……私は別に研究者でないから,こういうこと言っちゃっていいだろう.捏造なんていいに決まってる.何の問題もない. なぜならば,研究者のミッションは,正しいデータ出すことでも,真理を探求することでも,…

どうにかしろでどうにかなるなら,その人要らなくない?

今の上司の批判でもなんでもなくて,話に聞いたことやかつて見たことを考慮して,エライ人一般のものの考え方を推測している. どうもエライ人というのは,どうにかしろと言えば自動的に問題が解決されていると思っているようだ.具体的なことは言わない.ア…

成果物を見ない管理職

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141007-00000006-sasahi-bus_all http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20141007-00000006-sasahi-bus_all 私は,このセブン&アイ・ホールディングス会長兼CEOの鈴木氏は,偉大だと思った. 世話になって…

コードが正しいことは証明できない

不完全性定理や停止性問題に通じる話だと思う.(不完全性と決定不可能性の関係はいまいちよく分かっていない) その証明が正しいことを証明しろと言われてもできるわけない.説明はできるが,証明はできない.内容見て正しいか判断するしかない.見る人が正…

『「権力」を握る人の法則』

「権力」を握る人の法則作者: ジェフリー・フェファー,村井章子出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2011/07/21メディア: ハードカバー購入: 4人 クリック: 103回この商品を含むブログ (7件) を見る 権力の法則について,サル学者として興味があるの…

The Art of Readable Code

The Art of Readable Code (Theory in Practice)作者: Dustin Boswell,Trevor Foucher出版社/メーカー: O'Reilly Media発売日: 2011/11/03メディア: Kindle版購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログを見る ソースコードは機械が読むものにあらず,人が…

忖度

相手の気持ちをおしはかること.推察.(旺文社国語辞典) こういう言葉があるという事実が,我々のコミュニケーション不全をよく表している. 「よきにはからえ」で通じる関係性ができているならば,それは素晴らしいことだと思うのだ.言語プロトコルは非…

戦力の逐次投入は愚策中の愚策

『戦力の逐次投入は愚策中の愚策』 原典はどこか知らない.しかし,非常に有名な戦略上の戒めである. これは,戦争に限った話ではない.戒められるべきは「テコ入れ」だ.テコ入れする余地があるなら最初からやれってことだ. 『人月の神話』にもあるように…

人の上に立たせたらあかん奴3:  正統性のない人

前々回: 人の上に立たせたらあかん奴1: 偉くなりたいと思う人 前回: 人の上に立たせたらあかん奴2: 成果を上げている人 偉くなりたいとも思っていなくて,成果を上げてもいない人が,人の上に立つべきというならば,例えば私みたいなのが偉くなるべきと…

人の上に立たせたらあかん奴2:  成果を上げている人

前回: 人の上に立たせたらあかん奴1: 偉くなりたいと思う人 人の上に立たせたらあかん奴として, 偉くなりたいと思う人 成果をあげている人 正統性のない人 を挙げたが,今回は2について. 特定の人を連想しているわけではなくて,今までに見聞きした人物…

人の上に立たせたらあかん奴1:  偉くなりたいと思う人

人間に上も下もないとは思うのだけれども,立場には上下がある.人が集まって事を行うためにはやむを得ないことだ. しかし,人の上に立たせたら,事態をいたずらに混乱させるだけで,害悪になる人種はいる.仕切る人がいないなんてありえないので,ないより…

『モダンC言語プログラミング』

モダンC言語プログラミング 統合開発環境、デザインパターン、エクストリーム・プログラミング、テスト駆動開発、リファクタリング、継続的インテグレーションの活用作者: 花井志生出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス発売日: 2013/10/01メディア: …

教育は教育者の娯楽のため

教育とは便利な言葉だ。教育という名目ならば、非生産的なことをさせることが許される。非効率でも、非合理でも、教育ならば許容される。 効率や合理性を求めたら、教育なんてできないのも事実だ。教育で効率や合理性を追求したら、予備校や専門学校のような…

コマンド一発でWebサーバーを立ち上げる

小ネタを仕入れたのでメモ。 PythonのSimpleHTTPServerというモジュールを使用すると、一瞬でHTTPサーバーを立ち上げることができる。 python -m SimpleHTTPServer [Port, default=8000] とコマンドラインで打てばカレントディレクトリを公開するHTTPサーバ…

『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』

アンドロイドは電気羊の夢を見るか?作者: フィリップ・K・ディック,浅倉久志出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/08/01メディア: Kindle版購入: 3人 クリック: 89回この商品を含むブログ (18件) を見る 映画『ブレードランナー』の原作小説.映画とは主…

CやJavaのどこが静的なの?

結構最近までメインフレームにスタックがなかったと聞いて、CやJavaだって動的じゃね?と気づいた。 メインフレームLinuxの実装(後編)(1/3) − @IT もちろんCやJavaを静的言語と呼んで、RubyやPythonを動的言語と呼ぶ場合には、それは動的型付け言語、静…

ビッグデータとPDCAサイクル

最近流行りのビッグデータとデータサイエンスという言葉がある。これは、データ:事実に基づいた科学的な経営のことだ。企業に存在するデータを分析して得られた仮説を元に何らかの行動を起こしてビジネスを拡大していこうというものである。 事業にはPDCA(P…

PyPyのしくみ(仮)

前回:PyPyを試してみた - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ PyPyを試してみたら、爆速だった。この謎を解明すべく論文を読んでみた。あまり理解できないのだが、現状理解できたところまでメモする。頭が整理できていないので、まとまっていない。 PyPyは以…

『ぼくは麻理のなか』1~3巻

ぼくは麻理のなか(3) (アクションコミックス)作者: 押見修造出版社/メーカー: 双葉社発売日: 2014/06/09メディア: コミックこの商品を含むブログ (1件) を見る 押見修造という人は心臓をえぐるようなマンガを書くなあ。この作家のマンガが好きな人のスクール…

PyPyを試してみた

PyPyというPythonの処理系があるそうな。これが速いらしいので、どんなものか試してみた。 インストールはPyPyのホームページからバイナリをダウンロードしてくるだけです。 [追記]Ubuntuだとapt-getで取れました。 試すのは毎度おなじみのたらい回し関数(…