『ぼくは麻理のなか』1~3巻

押見修造という人は心臓をえぐるようなマンガを書くなあ。この作家のマンガが好きな人のスクールカースト位置について調べたら、興味深い結果になりそうだ。

大林宣彦の『転校生』*1や、ぱっと思いつくのだと『ToLoveる』などの男女が入れ替わる話は多い。しかし、本作は特殊で、風太郎学生の小森の精神が美人女子高校生の麻理の身体に入り込むが、小森の身体には小森の精神が残ったまま。麻理の精神はどこかへ消えてしまっている。

麻理はどこへ消えたのか?なぜ麻理は小森になったのか?この謎を解くミステリーである。

麻理の裏人格説が今は有力だろうか?なぜなら、麻理の生活は窮屈すぎる。女というものの描写がきつい。

女子高校生の生態は詳しくないが、本当にあんなに面倒くさかったのだろうか?『桐島部活やめるってよ』の女達の微妙な関係性も嫌な気分になったが、本作のももか……怖い。麻理(小森)がももかの彼氏とふたりで会ったことを、ももかが麻理に詰問するところに、どうして他の女がいるんだ!?

カースト上位の生活ってこんな窮屈なものなのですか?有識者の人おしえてください。

*1:すいません見てないです