「ソースは人が読むものだ」というプログラミングパラダイムがあります。 ソースコードを他の人が評価できるように書くことは、プログラムの保守性・拡張性を向上させます。 また、ソースコードが生産物なのだから、作品として美しくするべきです。
しかし、ソースコードはやはり機械に読ませることを目的としたものです。 機械に読みやすいようにできています。 具体的には、テキスト形式であることです。
私は、人間が読むものをASCII文字だけで表現するのは、そもそも無理だと思うのです。 このブログだって、記事自体はテキスト文書ですが、ブログ機能によってCSSで装飾され、美しく読みやすいように加工されて表示されます。
今時、生テキストで直に表示されるものなど、コマンドライン出力かソースコードぐらいです。 テキストエディターにはコードに色をつける機能がついていますが、これは書く際の話です。 読む際には、もっと大胆に装飾してもいいと思うのです。
ソースコードを美しく読みやすい見た目にして出力するようなソフトウェアがほしいです。 コンパイラが、ソースコードを人間が書きやすい形式から機械が読める形式に編纂するように、人間が書きやすい形式から人間が読みやすい形式に編纂する、そういうソフトウェアがほしいです。
javadocとかdoxygenとかのように、仕様書を作って欲しいわけではないのです。 TeXファイルがPDFに変換されるように、あるいはMarkdown形式ファイルがHTMLに変換されるように、見栄えを良くしてほしいのです。 インデントとか代替に変換してくれて構いません。コードブロックも四角で囲っちゃってください。コメントも吹き出しがついていたり。 あるいは、統合開発環境みたいに型名等のなんかはアイコンでもいいわけです。
それぐらいしないと、いつまでたってもソースコードが読める人しか、ソースコードを生産物と見なせないと思います。
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