計算機

ブロックチェーンについてのメモ書き

ブロックチェーン技術についてのまとまりのないメモ書き: 中央で管理されたデータベースでなしに、P2Pのネットワークの上にトランザクションを発行できるのが画期的。 ネットワーク上に存在するのはコミットログだけ。 トランザクションは10分毎にブロック…

ブロックチェーンとクラウド事業

今更、bitcoinについて評価し始めました。bitcoinの価格がちょうど最高の頃に興味持っていたのですが、実益がないので放ったらかしになっていました。 しかし、bitcoin自体は忘れ去られつつありますが、ブロックチェーン技術について最近耳にするようになり…

組織のトップダウン・ボトムアップと動的計画法

組織あり方としてトップダウンというものとボトムアップというものがあります。全知全能の神がいるならトップダウンで上手くいくと思います。 しかし、下に降りてくると現実と合わないことが明らかになったり、降りてくる間に現実が変わっていたりします。こ…

Webブラウザの行の文字詰め

ちょっとCSSでの組版に凝っているのですが、Webブラウザの文字の配置がいけていないことが気になっています。 LaTeXだと、 というように表示される文章をWebブラウザに貼り付けると以下のようになります。 The Paxos algorithm for implementing a fault-tol…

HTMLでクールな履歴書

職務経歴書いわゆるresume・CVというものをHTMLでかっこ良く書けないかと頑張ってテンプレート的なものを作った。何の意味があるかは知らない――単に組版が好きなので手慰みでやっているだけです。 以下がWebブラウザからのサンプル: https://htmlpreview.gi…

Visual Studio Codeがオープンソース化

最近使っているテキストエディタVisual Studio Code (VSCode) がOSS化されまして、注目しています。 Linux is a cancer とかつては公言したMicrosoftが今やOSSを積極的に公開する時代です。 このように企業がOSSを公開するのがトレンドになっていますが、な…

Jupyterはデータとか数式いじる人には最強のツールかもしれない

「Jupyter」という主にPythonのためのWebベースのシェルに感動した。 インストールと起動 Ubuntu14.04なら、 $ sudo apt-get install build-essential python3-dev $ sudo pip3 install jupyter でインストールできるはずです。 $ jupyter notebook と打つと…

ステップあたりのバグ数の確率分布

1Kステップあたりx個のバグが検出されるべきという基準があって、それを元に品質管理をするという手法があります。これ自体は古いやり方だなとは思いますが、否定することもできません。 多分何かを仮定して品質というのを見積もろうとしているのでしょうが…

ステップ数を測るツール

コードの行数を測るツールはいろいろあるが、diffで見ることが前提で数えるツールでいいのを知らなかったので手慰みに作った。 GitHub - fjkz/tloc: A trivial code line counter for diff. こんな感じでファイルごとに行数を出してくれる。 $ git diff | ./…

単純バグなんて解決済みの問題だ

前回言及したような if (value = expected) と間違って書いてしまう類のバグがある。設計ミスとか勘違いとか調査不足とかでなくて、単純に書き間違えたことによるバグである。こういうのを単純バグと呼ぶならば、単純バグなんてもう世の中では解決済みの問題…

期待値は左か右か

つまらない論争なんですが、値を比較をするするときに期待値を演算子の左と右のどちらに置くべきなのでしょう。つまり、 if (value == expected) と書くべきか、 if (expected == value) と書くべきかという問題です。 私は前者にすべきと考えています。 も…

開発プロジェクト統合環境が必要

散々ぼやいているが、ITこそITで効率化するべきだと思っていて、現在その道具が揃いつつある:GitHub、JIRA、Jenkins、Maven、XUnit、Chef、etc。先進的な組織はこういうのをどんどん取り込んでいって、気持よく働ける環境を作り出している。 しかしながら、…

なぜRedHatだけ成功しているのか?

以前、サポートはOSSを商売にするには一般的な方法だと書きました。 オープンソースの弱点(4)サポート - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ しかし、OSSのサポートをするというビジネスモデルで大成功している企業はRedHatぐらいではないでしょうか。RedH…

COBOLは悪くない

COBOL排除の動きが進んでいるそうで…… itpro.nikkeibp.co.jp 私はCOBOL触ったことないですし、COBOLerの実態もよく知らないし、そもそもSEではないので、以降完全に推測で書きます。 私は別にCOBOL言語自体は悪くないと思っている。確かに古いので、新しい言…

プログラミング言語の選択

プログラミング言語の選択は、ソフトウェアの価値を決定する大きな要素の一つだと思っている。言語はソフトウェアが依存する規格の中で最も大きい物だからだ。規格の重要性については、 OSSとは標準規格である(1)――ソフトウェア規格の奪い合い - 超ウィザ…

AWS Lambda

クラウドのデファクトスタンダードAWSに「Lambda」というサービスが出ています。これはすごいです。何がすごいのかというと、Lambdaは計算機の抽象化の新しい形態と思われるからだ。 Lambdaは何をしてくれるのかというと、データが投げられるイベントを検知…

補足)プログラミングの低レベルと高レベル

何気なく書いた記事に思いの他ブックマークがついて驚いた。誰しも同じようなことを考えているらしい。 fj.hatenablog.jp 後から読み返すと補足が要りそうな箇所があったので補足する。 1. Cプログラマに恨みはない 私は別にCプログラマにネチネチといじめら…

開発プロセスの目指すべきところ

プロジェクト・マネジャーをしているわけでもないのに、開発プロセスについて誰よりも考えていると思います。残念ながら私の考えを試してみて実証する機会がないので、私の考えが正しいかは分かりません。しかし、実績ができたら開発プロセスの指南だけで十…

プログラミングの低レベルと高レベル

プログラミングにはレベルの低い・高いがある。ここでいうレベルとはCPUとかストレージデバイスといった生のハードウェアに近いかという意味である。レベルが低いほど生のハードウェアを意識しなければならない。カーネルは低レベルなソフトウェアの代表であ…

非常に単純なPaxos実装

Paxosという分散システムでconsensusを取得するアルゴリズムがある。複数台のマシンから構成されるシステムで、単一のproposalが共有されることを保証するものである。ネットワークが不安定だったりシステムを構成するマシンが落ちたりするので、複数台のマ…

巨大なtry-catchが許せない

他の人が書いたコードに関しては誰しも許せないと思うようなことがあるだろう。私が最もイライラするのは巨大なtry-catch構文である。 try { foo(); bar(); ... ... spam(); egg(); } catch (Throwable t) { LOG.warn("error message", t) } というようなも…

オープンソースの弱点(4)サポート

OSSが弱そうなところについて書いています。 日本語 GUI 運用 サポート のうち今回はサポートについて。 サポート OSSで商売をするとしたら最も一般的な方法はサポートだ。*1したがって、弱そうなところというのはウソです。サポートを考えると安価であると…

オープンソースの弱点(3)運用

OSSが弱そうなところについて書いています。 日本語 GUI 運用 サポート のうち今回は運用について。 運用 運用はオープンソースに関わらずソフトウェアにとっての鬼門だ。開発するのと運用するのとの間には大きな断絶がある。左から右に流れるウォーターフォ…

ソースコードの著作権表示

いつごろからある慣例なのかは知らないが、ソースコードのファイルの先頭は必ず著作権についてのコメントが入れられている。おそらくフリーソフトウェア運動が始まった頃からだと思う。ソースコードの著作権がなかったら、表記なんてできないし、ソースコー…

オープンソースの弱点(2)GUI

OSSが弱そうなところについて書いています。 日本語 GUI 運用 サポート のうち今回はGUIについて。 GUI 一般にOSSのGUIはあまり使いやすくないと思う。GNOMEも何が悪いのかは分からないが、なんか使いにくい。UbuntuのUnityもなんか使いにくい。 コミュニテ…

オープンソースの弱点(1)日本語

今やオープンソース・ソフトウェア(OSS)を無視して計算機は語れない。OSSを制するものが業界を制する状態だ。 ソフトウェアを作って売るという商売をしているとどうしてもOSSと比べて競争しようとしてしまう。縄張りに侵入してきている外敵に見えるのだ。…

大きいコードを書くには

前回、コードに垂直方向のスケーラビリティ――コード規模のスケーラビリティについての式を考えた。 Nがコードの規模、Wがそのコードを作る労力であり、wが単位規模のコードを作る労力、rがコードを加える際に既存のコードを調べたり・改造したりする割合を示…

コード規模のスケーラビリティ

前回、ソフトウェアの開発には水平方向・垂直方向のスケーラビリティがあると軽く触れた。水平方向のスケーラビリティとは人を増やせばそれだけ開発能力が向上するということで、垂直方向のスケーラビリティとはソフトウェアの規模が大きくなっても開発速度…

ソフトウェア開発のスケーラビリティ

人月あたりの生産量、1kステップあたりのバグ数みたいな指標は便利なのでよく用いられる。私も、 プログラマの生産性の公式 - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ で単位時間あたりの動くコードの生産量といった数をおいた。単に数値を数値で割っているだけ…

ビルドツールに関数型プログラミングが向いている

世の中にビルドツールは数あれどどれも気に食わない。いっそのこと自分で作っちまおうかとすら思い、ビルドツールに必要な機能を考えている。 ビルドツールは手続きを書くのが主流だが、関数型プログラミングを意識して作った方が上手く作れるのではないか。…