バカラ必勝法の可能性

前々回 バカラの勝率の計算その2 カードの偏りと控除率 - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ 前回 バカラでカウンティングは有効か - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ バカラの統計を分析して遊んでいますが、やっと身になる結果が発見されたかもしれませ…

バカラでカウンティングは有効か

前回 バカラの勝率の計算 - 超ウィザード級ハッカーのたのしみ バカラにハマったので、バカラを分析して遊んでいます。今回はカードの偏りがバカラの勝敗に与える影響について調べてみましょう。なぜこのようなことをするかというと、カウンティングが有効か…

バカラの勝率の計算

カジノでバカラを遊んでみて、これはハマる人が多いのも頷けるという感想を持った。ほとんど単純な丁半博打なのですが、徐々に状態が確定していく演出があって、当たったときのフワッと気が舞い上がる感覚がクセになります。次にやったときにもっと楽しめる…

答えのない問題に挑む心構え

「答えのない問題」と呼ばれる種類の問題があります。この種類の問題に取り組む仕事は、過重労働のイメージが強い。その理由が問題の構造にあることに気づいたので記録しておく。 まず答えのない問題について説明します。答えのない問題とは、明確な解決策や…

あなたの感想が聞きたい

それってあなたの感想ですよね? このフレーズは、ひろゆきの言葉として有名です。このフレーズだけ聞くと、感想だからだめだというようにも聞こえますが、感想を述べること大切だと私は考えています。 もちろん、ひろゆきが感想を持つべきではないと言って…

ChatGPT と主体性

ChatGPTが私の人間に対する価値観を変えている。人より賢いAIが実際に存在するとわかると、どのように人間があるべきか悩む。ChatGPTを使えば、大量のテキストをほとんど手間なく作成できるため、私がわざわざ文章を書く価値はないと思うが、逆にChatGPTに刺…

間違いを避ける方法

ChatGPT が出てきて、平均値なものに価値がなくなって、外れ値に価値があるか、人の役割はノイズを与えるだとか言われているのを聞くが、そんなことはないと思っている。間違い方は無数にあるが、正しいのやり方はほんの少ししかない。なにかをするときには…

いつも間違っている人への対処法

間違いを減らす方法を考えていて、ある程度以上はどうしようもないという役に立たない結論を得たのだったのだが、過激だったのか、意図せずアクセスが増えてしまった。単に苦労していますだけの内容を多く読まれても困るなと、一回取り下げて書き足しました…

ChatGPT とわたし

ChatGPT の登場には脳天を雷で撃たれたかのような衝撃が走りました。世間の多くの人が ChatGPT に驚いて興奮しているのは知っていますが、私も同じように感動を覚えています。技術的にや社会的に見て ChatGPT の何がすごいのかは、私が述べるまでもないです…

順問題と逆問題

「順問題」と「逆問題」という新しいことばを知りました。英語でいうと direct problem, inverse problem です。例えば、入出力系を考えたときに、入力から出力を求めるのが順問題で、出力から入力を推定したり、入力に対して求められる出力を実現する系を考…

論理的思考とはパターン認識である

語っていることの辻褄があっているとか、矛盾がないとか、整合性が取れている状態を論理的と言います。意思決定や問題を解きたいときなど、正しさに重きが置かれる場面では、論理的であることを求められます。論理的整合性が取れていないものは誤っている可…

決める能力

会社でも役所でも国家でも人が集まるところには、人が集まること特有の事象というのが多くあります。その中でも特に「決める」ということは、一人で何かする場合にはありえない面倒な作業です。決裁とか承認とか呼ばれるものです。 決裁とか承認は、職務権限…

やる順で仕上がりは決まる

仕事の出来栄えは、どのような順番でサブタスクをこなしていくか、考えていくかで大きく変わってくるように思います。もちろん、やる順番が唯一の説明変数ではありませんが、安定した仕事ができる経験豊かな人と、そうでない未熟な人、この二者の間では、明…

Clean Architecture と上流工程

『Clean Architecture』を読んでいて、これを実現するには上流工程の順番で開発をすればいいのではと思いました。 Clean Architecture とは上の図で説明されるソフトウェアコンポーネントの設計思想です。フレームワーク・データベース・画面などを「細かい…

オブジェクト指向は失敗だった

オブジェクト指向プログラミングは失敗だった――以前から思っていました。 okuranagaimo.blogspot.com オブジェクト指向プログラミング (OOP) が人類にとって早すぎたか、人類には OOP が向いていなかった。世の中の Java で作られたプログラムのほとんどは、…

static メソッドでよいのでは?

static おじさんと呼ばれる人がいたそうだ、あるいはいるそうです。インスタンスの生成を嫌がって、何でも static メソッド にしてしまう人のことです。static メソッドと呼ぶよりも関数と呼んだ方がよいかもしれません。 インスタンスの生成を嫌がるのは、…

具体的すぎてわからない

具体化という言葉を会社員をしていますとよく聞きます。特に企画の仕事では良く耳にします。再建策に具体性がないみたいな批判も経済ニュースではよく見ます。どうも、具体的なのは良きことで、抽象的なことは悪しきことみたいです。具体化していくのが仕事…

結合の種類と結合度

先日に発見したモジュールの結合の定義を自身でも気に入ったので、よく知られている結合の種類をこの定義に当てはめてみようと思います。 Coupling (computer programming) - Wikipedia モジュールの結合にはいくつかの種類がありまして、以下のものが知られ…

モジュールの分割点

アーキテクチャの問題とは、システムをどこで分割 (decomposition) するかという問題と言い換えてよいでしょう。分割するのは、魚を捌くのと同じようなもので、包丁を入れるべき場所というのがあります。 分割するというからには、切り分けるサイズがありま…

メソッドは関数ではないのだが

Clean Architecture を読んでいて、クラスおよびメソッドのことを、関数あるいはサブルーチンの一種としているような記述があって、やや気に障りました。 具体的には、単一責任原則の説明のところでして、 上の絵のように Employee というクラスにいろんな機…

疎結合の正体見たり

モジュールが疎結合になっているとか密結合になっているとか、業界にいますとよく聞きます。モジュール間の結合度の定義を発見したのでメモしておきます。 モジュール の モジュール に対する結合度 は以下の式で定義できます。 ここで、 は が に対して持つ…

ビジネス向けの製品は嫌い

ビジネス向けやエンタープライズ向けといって売られている製品に、会社員をしていますとよく出会います。特に IT ベンダーはこれらの言葉を好んで使います。しかし、私はそういったビジネス向けの製品を好ましく思っていません。 ビジネス向けと特別に言わな…

シェルスクリプトのキモいところ

シェルスクリプトのインタプリタを作ろうかと、シェルスクリプトの仕様を調べています。気持ちの悪い仕様をいくつか見つけました。仕様書*1を見ながら、dash で試しました。 丸括弧と波括弧のふるまいが違う。 丸括弧はサブシェル、波括弧はコマンドのグルー…

ケリー基準

ケリー基準という、賭けに投じるべき額の総資金に対する割合を与える式があります。次のような問題があったとしましょう: 賭けに勝つと掛け金の r 倍が利益になる。賭けに負けると掛け金分が損失となる。賭けに勝つ確率は p である。総資金の一定の割合 f …

マネージャをマネジメントする。

マネージャと呼ばれる職種の人はどこの組織にもいます。いわゆる中間管理職の人々です。個人の人格は別にして、彼らには組織上の機能の要請から、共通の行動原理があります。マネージャは例外なくこの行動原理にしたがって動きます。特に優秀なマネージャで…

接点 t を見つける

現実はおそらく一つなのだろうけれども、どの断面で切り取るかによって見え方は全く異なるものになります。人の知性では世界をそのまま認識することはできず、何かしらのフィルターを通して世界を見て解釈します。フィルターとはフレームワークやパラダイム…

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

経験とはそう大切なものなのだろうか。 何かをするにあたって、経験が全くないよりは豊富に経験があった方が上手くできるでしょうし、年の功が役に立つことはあります。役に立つとは問題を解決するのに有効かどうかということです。問題を解くことに効果があ…

社員は大事にされなきゃ貢献もしない

4月――どこからともなく新入社員が会社に入ってきます。私も会社員をしている時間がずいぶん長くなってしまい、彼らを指導する立場になってしまいました。会社員をやっているものの、私は会社組織というものがあまり好きではないのだが、彼らには会社組織に愛…

実装に依存するな、仕様に依存しろ

仕様とはわかりくい概念です。辞書には次のようにあります: 製品や注文にあたって、あらかじめ定める仕上がり品の構造やデザイン。 仕様は発注者が定めて、受注者がそれに従うもののようです。仕様書を固めて、そのとおりに製造し、仕様書と照らし合せて完…

社会は素人ばっかりだ

社会に関する驚くべき事実の一つが、ほとんど全ての人が労働をして給与所得を得ていることです。大体の人は働かないと文化的な生活が維持できないので、何かしらの職業についています。当たり前のことではあるが、よくよく考えてみるとすごいことです。こん…